所謂、幻想の中で。／ feat. 可不(Mizore Remix)

作者コメント
有機的に響くピアノから始まるサウンドは、まさしく五月雨の情景を想起させてくれます。デジタルというクオンタイズの上で、「自然」を追求するような。そんな彼の音楽性は、原作の、機械的な世界に捕らわれた蝶々の様を、より有機的に描いてくれるだろうと思い、リミックスを依頼しました。

この楽曲のイメージは、人の不均一でばらばらな思考から生まれました。

例えばSNSで言葉を発するとき、僕たち人間はその言葉を吟味し、書いては消して、を繰り返します。しかしそれは純粋な言葉ではなく、虚飾の言葉と成るわけです。故に、始めに考えていたものとは違う言葉が生まれたりします。
本来の揺らぎ、ランダムで、とりとめのない本心。そうした「人間らしさ」を、有機的な音楽として表現してもらいました。